自社株の評価方法について
更新日:2023/03/18
非上場株式は、上場株式のように取引市場が存在しないため、税務上の評価額を算出するためのルールが定められています。
目次
ここでは、非上場会社の評価方法について解説します。
1.非上場株式の評価方法
非上場株式の評価方法は、大きく分けると「原則的評価方式」と「特例的評価方式」の2つに分けられます。また、原則的評価方式は、さらに「類似業種比準方式」と「純資産価額方式」の2つに分けられます。
【非上場株式の評価方法の全体像】

以下、それぞれの評価方法の内容を見ていきましょう。
2.原則的評価方式
原則的評価方式とは
【イメージ図】

会社の議決権について一定以上の割合を保有する株主とその同族関係者のことを「同族株主」といい、自社株を相続したり、贈与によって取得したりする場合には、原則的評価方式に基づいて自社株を評価する必要があります。
原則的評価方式では、類似業種比準方式に基づく「類似業種比準価額」と純資産価額方式に基づく「純資産価額」を算出し、評価会社の会社規模に応じて、どちらを採用するのか、もしくはどのような割合でミックスするのかを決定することになります。